Google Analyticsで参照元に出てくる「semalt.com」って?

社内でウェブ担当者や広報担当者の方は、自社ウェブサイトのアクセス解析として
Google Analyticsを使用することが多いのではないでしょうか。

最近になって、参照元に「semalt.semalt.com」と出てくるけど
これってなんだろう?と感じる方もいらっしゃると思います。

この「semalt.com」、ウクライナが運営しているSEO分析サービスの
一環として提供されているものなのですが、困ったことに
referer spam(リファラスパム)という人工的な外部リンクを生成する
ウェブスパムを利用したいわゆるウェブスパマーなんですね。

ではこのウェブスパムがどんな悪さを行うかというと、
実質的な被害は比較的小さめです。

簡単にこのスパムの機能を説明すると、referer(リファラ)という、
「私のウェブサイトのリンクからあなたのウェブサイトへたくさん見に行ってますよ」という情報を偽装して
Googlebotがサイトを巡回しに来た時にあたかも「リンクしている」と振る舞うようにしているわけです。

そうするとアクセス解析を見ている側からしてみますと、
「なんだかこのウェブサイトから沢山人が来ているなぁ。どんなとこなんだろ?」と
その参照元を見てみたくなりますよね。

そうするとこの場合は「semalt.com」を見るわけで結果として
本来はリンクからたくさん人が来てるわけでもないのにこちらはそのサイトを
見てしまうということになるのです。

この「semalt.com」はまだ純粋に自分のサイトに来てほしいからなのかもしれませんが、
これを悪用すると全く別のサイトに転送してしまうことも出来てしまうのです。

サイトにアクセスを集中させたい気持ちはわかりますが押し売りはいただけませんよね?

なので、referer spam(リファラスパム)をブロックする方法を下記に紹介するので
お試しいただくか、よく分からないということであればウェブサイト管理者へご連絡ください。

referer spam(リファラスパム)をブロックする方法

semalt.comのみをブロックするにはルート上の.htaccessに

[html]
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_REFERER} semalt.com [NC]
RewriteRule .* – [F]
[/html]

を記載して保存、その他の代表的なリファラスパムも合わせてブロックするなら、

[html]
SetEnvIfNoCase Referer fbdownloader.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer descargar-musicas-gratis.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer baixar-musicas-gratis.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer savetubevideo.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer srecorder.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer kambasoft.com spammer=yes
SetEnvIfNoCase Referer semalt.com spammer=yes
Order allow,deny
Allow from all
Deny from env=spammer
[/html]

と書いて保存すればOKみたいです。

どうぞお試しください。